【高論卓説】欧中主導のEVシフトに“抵抗”必要 日本メーカーは「二面戦略」で挑め (3/3ページ)


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 内燃機関の競争力を高めれば、ハイブリッド化でさらにその競争力は上がる。結果としてEVシフトへの抵抗力となる。

 しかし、その戦い方を変えていく姿勢の変化が必要だ。技術力に溺れていては、本当に逆転されるリスクもあるだろう。持ち前の内燃機関やハイブリッドの技術力に溺れず、賢くもうけ、その成果を来たるべき技術革新の先端技術に再投下することが必要だ。

 欧州では内燃機関への投資マインドは後退している。エンジン、トランスミッションなどの製品、コンポーネントへの引き合いは日本に向かっている。この仕事を積極的に取り込んで、賢くもうけ、その成果を将来の業容転換にきっちりと再投資していく。慌てない冷静な「二面戦略」こそが必要ではないか。

【プロフィル】中西孝樹

 なかにし・たかき ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト。米オレゴン大卒。山一証券、JPモルガン証券などを経て、2013年にナカニシ自動車産業リサーチを設立。著書に「トヨタ対VW」など。