スバルまで…無資格検査問題が業界で拡大 根底から揺らぐ「日本のものづくり」の信頼 (1/2ページ)

無資格の従業員に完成車検査をさせていたことが分かったスバルの本社=27日午前、東京・恵比須
無資格の従業員に完成車検査をさせていたことが分かったスバルの本社=27日午前、東京・恵比須【拡大】

 日産自動車に続き、SUBARU(スバル)でも完成車の無資格検査が見つかった。日本の製造業では神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)など不祥事が相次ぐ。職人かたぎの誠実な仕事と品質の高さで名声を築いた「日本のものづくり」への信用が根底から揺らいでいる。

 スバルの無資格検査問題が発覚した27日は、皮肉にも自動車産業を盛り上げる2年に1度の祭典「東京モーターショー」の開会日だった。メディア向け公開が始まった25日に日産が追加リコールを国土交通省に届け出したことと合わせて、業界の一大イベントに水を差す格好となった。

 スバル、日産ともに海外展開が進んだ自動車メーカーで、世界での販売台数を順調に伸ばしてきた。こうした拡大路線に、現場の態勢が追いついていなかった可能性がある。完成検査が義務づけられている国内販売と、必要がない輸出との両方を進める中で、完成検査の必要性の認識が失われていったとの見方もある。

 自動車メーカーが新型車を出荷する際、あらかじめ国土交通相から「型式指定」を受ければ、自社工場での検査が認められている。大量生産される車で作業を合理化する狙いがある。日産やスバルの無資格検査は、メーカーに配慮した制度をないがしろにする行為だ。これまでメーカーの企業としての責任感への信頼を前提に成り立ってきた制度は見直しが避けられそうにない。

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