パナと千葉工大、次世代ロボ家電開発で連携 研究拠点を設立

産学連携センターの前で手を取り合う(左から)千葉工大の瀬戸熊修理事長、パナソニックアプライアンス社常務の渕上英巳氏、千葉工大未来ロボット技術研究センター長の古田貴之氏
産学連携センターの前で手を取り合う(左から)千葉工大の瀬戸熊修理事長、パナソニックアプライアンス社常務の渕上英巳氏、千葉工大未来ロボット技術研究センター長の古田貴之氏【拡大】

 パナソニックと千葉工業大学は13日、ロボット工学を活用した次世代の家電製品を開発するため「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立したと発表した。千葉工大の最先端のロボット技術や知能化技術と、パナソニックの家電の企画・開発力を融合し、製品化に向けた技術開発を共同で取り組む。千葉工大によると、これまで大学と企業の産学連携拠点は基礎研究を目的にするケースが多かったが、今回のように製品開発を前提に大学の先端技術を活用する拠点の設立は、国内では極めて珍しいとしている。

 産学連携センターは千葉工大の津田沼キャンパス(千葉県習志野市)内に設けた。千葉工大の未来ロボット技術研究センター(常勤研究員17人)をベースに、パナソニックの家電事業の社内カンパニー、アプライアンス社から当初十数人の技術者を派遣する。センター長は千葉工大未来ロボット技術研究センター所長の古田貴之氏、副センター長にはパナソニック アプライアンス社常務の渕上英巳氏がそれぞれ13日付で就任した。

 連携の第1弾として、パナソニックは「SLAM(スラム)」と呼ばれる空間認識技術を使って、次世代のロボティクス家電を開発する。まずロボット掃除機の製品化に乗り出すという。SLAMは各種センサーから取得した情報から、自己位置推定と地図作製を同時に行う技術で、ロボットにおける「人間の目」の役割を果たす。千葉工大未来ロボット技術研究センターが開発した高速処理ができる「ScanSLAM(スキャンスラム)」を活用し、製品化に取り組む。

 この日の記者会見で千葉工大未来ロボット技術研究センター長の古田氏は「連携によって、大学が持つ数々の先端技術が円滑、スピーディーに実用化されることが期待できる。今回の取り組みはイノベーション(技術革新)を起こす産学連携の新しいスキーム(枠組み)になる」と述べた。