東芝グループで不正会計 傘下企業トップが引責辞任へ 赤字事業の責任回避へ費用付け替え

東芝=8月31日午後、東京都港区芝浦(宮川浩和撮影)
東芝=8月31日午後、東京都港区芝浦(宮川浩和撮影)【拡大】

 東芝は26日、傘下の東芝通信インフラシステムズ(東京)で不正会計があったと発表した。2013年9月以降、ビルの電気設備工事を巡りグループ長だった社員が赤字工事の費用を別の案件に計上した。不正の累計額は9500万円に上る。

 今年9月末に協力会社から工事費用に関する指摘を受けて不正が発覚した。東芝は、社内調査に時間がかかり公表が遅れたと説明している。影響額を17年4~12月期連結決算に計上する。

 東芝通信インフラシステムズによると、不正を手掛けたグループ長は、赤字事業の管理責任が問われることを恐れ、部下にも不正な会計処理をさせた。グループ長の上司などから不適切な圧力はなかったという。

 今回の問題を受け、田中穣社長が今月31日付で引責辞任し、親会社の東芝インフラシステムズ(川崎市)の江尻昌弘氏が来年1月1日付で社長に就任する。詳細な調査後に、不正に関わった社員を処分する。

 東芝では、本体で損失の計上を先送りする不正会計問題が15年に発覚。「チャレンジ」と称して過大な収益目標の達成を迫り、歴代3社長が引責辞任した。