「X」より安い機種がお好み iPhone購入者 新技術の期待外れ?

顔認証によるロックが解除された状態になったアイフォーンX=12日、カリフォルニア州クパチーノ(小雲規生撮影)
顔認証によるロックが解除された状態になったアイフォーンX=12日、カリフォルニア州クパチーノ(小雲規生撮影)【拡大】

 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」は、最新の高級機種「X(テン)」よりも安価なモデルが消費者に選ばれている。米投資会社カウエンはこのほどまとめたリポートでこう指摘した。「X」には999ドル(約11万3200円)の価格を正当化するのに十分な新技術が詰め込まれていないことを示唆している。

 「X」を注文してから受け取るまでの待ち時間は「11月の発売直後は通常5~6週間だったが、今は数日程度に短縮されている」と、カウエンのアナリスト、カール・アッカーマン氏は指摘する。

 アッカーマン氏は「一部の投資家はこれについて、『X』の販売が勢いづいていることに関連していると結論付けるかもしれないが、ユーザーはアイフォーンの旧モデルに傾いているように見え、新商品の需要が当初の期待を下回っているとの懸念をわれわれは強めている」と分析している。

 今年発売された各種モデルの販売は「好調だが、『スーパーサイクル』を示すまでには至っていない」とした。

 同氏のリポートによると、アイフォーン全モデルの販売台数は12月までの3カ月間で約7900万台と、前年同期の7800万台から小幅増加すると見込まれている。2018年1~3月期の販売台数は5600万台と予想している。前年の同じ時期より多いが、6100万台だった15年のピークをかなり下回る。(ブルームバーグ Alex Webb)