【2018 成長への展望】アサヒグループHD社長・小路明善さん(66) (1/2ページ)


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 ■価格以上の価値持つ製品出し続ける

 --足元の消費動向と今年の見通しは

 「昨年の忘年会シーズンは、飲食店が好調だったようだ。多くの企業が好決算で、次のボーナスに期待できるという心理から、消費意欲が久しぶりに顕在化している。歳暮商戦でも、ビールギフトがわずかながら前年を超えた。身近な日用品であるビールの動きは、個人消費と直結している。今年は期待を持てそうだ」

 --昨年は、西欧に続き中東欧5カ国のビール事業を買収した一方、中国の康師伝や青島ビールなど株式売却も相次いだ

 「欧州事業は計画を上回る貢献をしてくれた。ビールメーカーとして世界3位に躍進し、グローバル化の大きな一歩を踏み出すことができた。一方、康師伝や青島ビール、インドネシア飲料事業の売却を決めたのは、事業の選択と集中を進めるためだ。当社の経営意志が働かないマイノリティー出資先や低採算事業を切り離し、2000億円を得た。このキャッシュは優先的に負債の返済と研究開発へ回したい」

 --大きく広がった海外ビール事業の方針は

 「『強い競争力を持つ、プレミアムなグローバルメーカー』に向け、4項目を重視している。(1)ブランド力(2)収益力(3)醸造技術・生産効率(4)有能なグローバル人材-だ。中東欧でのブランド力は断トツで、西欧でもトップブランドを傘下に収めた。人材は旧SABミラーから引き継ぎ、ほぼ満たしている。こうした強みを磨き、国際競争力をさらに高めたい」

「効率が低く、大々的に手掛ける考えはない」