自動車総連、ベア要求「3千円以上」決定 会長は“官製春闘”を批判

自動車総連の中央委員会で、平成30年春闘交渉の方針を説明する高倉明会長=11日、神戸市(高橋寛次撮影)
自動車総連の中央委員会で、平成30年春闘交渉の方針を説明する高倉明会長=11日、神戸市(高橋寛次撮影)【拡大】

 自動車関連企業の労働組合でつくる自動車総連は11日、神戸市内で中央委員会を開き、平成30年春闘交渉で、従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)について月額3千円以上を統一要求基準とする方針を正式決定した。ベア要求は5年連続で、「3千円以上」の要求は3年連続となる。

 中央委で高倉明会長は、労組の関係者約600人に対して、「自動車産業の情勢や成果の適正配分、格差是正、一体となって取り組める水準などの観点を総合的に勘案した」と説明。ベア要求水準などの交渉方針について理解を求め、了承された。

 政府が企業に高水準の賃上げを求める“官製春闘”について高倉氏は、「このことがかえって経営者の反感や不快感を招き、悪影響が出ていることも事実で、政府が不当に介入することは避けるべきだ」と批判。賃金改善水準を決めるのは、あくまで労使の交渉であるべきだと強調した。

 ベア以外の要求では、一時金(賞与)は前年と同じ「年間5カ月」を基準とした。企業内最低賃金は、前年より2千円高い「月額16万円以上」。格差是正に一段と力を入れる考えで、非正規雇用者に関しても「時給20円」を目安とした賃金改善を求めていく方針だ。