印市場好調のスズキ快走 トヨタとの確執越え…最高益更新に投資家も注目 (1/3ページ)

インド最大の自動車ショーでスポーツ用多目的車(SUV)をアピールするスズキの鈴木俊宏社長(右)=2016年(ブルームバーグ)
インド最大の自動車ショーでスポーツ用多目的車(SUV)をアピールするスズキの鈴木俊宏社長(右)=2016年(ブルームバーグ)【拡大】

 成熟した業界で競争も厳しく、飛躍的な成長が難しい自動車業界で昨年、株価が6割近く上昇した大手メーカーがある。市場拡大が続くインドでの販売好調が、投資家から高く評価されているスズキだ。電気自動車(EV)への対応が課題だが、インドではトヨタ自動車と組んで投入する計画も打ち出した。金融市場の不安定化で足元の株価は軟調だが、今月5日に発表した2017年4~12月期連結決算では、売上高と各利益が過去最高だった。“快進撃”が続くか注目される。

 課題はEVへの対応

 国内自動車大手の17年末の株価を1年前と比べると、4.9%上昇したトヨタなどプラスが4社。新車の無資格検査問題が発覚した日産自動車(4.4%下落)、SUBARU(スバル、24.9%下落)など3社がマイナスと明暗が分かれた。この中で、プラス58.8%と飛び抜けた実績を残したのがスズキだ。

 昨年は2月にトヨタとの包括的な業務提携を発表。月次の販売台数や四半期ごとの決算の内容も順調に推移し、業績拡大に期待が集まったようだ。

 牽引(けんいん)したのは、スズキにとって“牙城”とも言えるインドでの四輪車販売。17年通年でみると、インドでの販売台数は前年同期比15.3%増の約161万台と過去最高だった。小型車の「バレーノ」「ビターラ・ブレッツア」のほか、「スイフト」のセダンタイプである「ディザイア」は昨年5月の投入から5カ月半で10万台を販売した。鈴木俊宏社長は「インドさまさまで救われている」と振り返った。

インドのEVシフトで取り残されれば…