印市場好調のスズキ快走 トヨタとの確執越え…最高益更新に投資家も注目 (3/3ページ)

インド最大の自動車ショーでスポーツ用多目的車(SUV)をアピールするスズキの鈴木俊宏社長(右)=2016年(ブルームバーグ)
インド最大の自動車ショーでスポーツ用多目的車(SUV)をアピールするスズキの鈴木俊宏社長(右)=2016年(ブルームバーグ)【拡大】

 そしてスズキは昨年11月、トヨタと協力してインド市場向けのEVを20年ごろに投入すると発表した。トヨタは、スズキが開発してインドで生産、販売するEVに技術支援する。自動車に通信機器を搭載して幅広いサービスを行う技術の提供を想定するという。

 「スズキでも1番が取れる国があるということを見せたかった」(修会長)という思いで進出し、成功したインドでトヨタと組むことに、スズキ首脳に複雑な思いがあったことは想像に難くない。しかし、電動化で出遅れているスズキにとって対応は急務。インドでの事業を強化したいトヨタと思惑が一致したようだ。トヨタは奥田碩(ひろし)社長時代、小型車「ヴィッツ」と子会社のダイハツ工業の軽自動車による“両面作戦”で窮地に追い込んだが、スズキは過去の確執を乗り越えて業務提携に踏み切った。

 俊宏社長は昨年12月、来るべき18年の抱負として、「あらゆる可能性に挑戦する1年にしていきたい」と決意を語った。会社設立から100周年という節目を20年に控え、業績好調が続くスズキの動向に、今年も株式市場から熱い視線が注がれそうだ。(高橋寛次)

 ■自動車大手7社 2017年の株価騰落率

 ≪上昇≫

  スズキ  58.8%

  三菱自  22.2%

  ホンダ  13.1%

  トヨタ   4.9%

 ≪下落≫

  日 産 - 4.4%

  マツダ -20.9%

  スバル -24.9%