春闘 電機、主要労組6年ぶり足並みそろう 業績ばらつき、交渉に影響も (1/2ページ)


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 電機各社の労働組合で構成する電機連合は19日、2018年春闘で組合の要求や経営側からの回答額をそろえる「統一交渉」に東芝とシャープが復帰することを確認した。主要労組の足並みがそろうのは6年ぶり。いずれもベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として月額3000円を要求した。だが、各社の業績にはばらつきが大きく、一律の回答を求めることが賃上げ幅拡大の足かせになるとの懸念もある。

 「大変厳しい交渉になると予想されるが、統一闘争の強みを発揮していく」。電機連合の野中孝泰中央執行委員長は同日に開催した中央闘争委員会で意気込みを語った。

 電機連合では同額のベア要求で労使交渉を進めるのが慣例で、中でも主要13労組が中核的な役割を担い、賃金相場を主導する。その一角だった東芝とシャープは経営危機に陥り、統一交渉から離脱していたが、経営再建のめどがたったことから東芝は3年ぶり、シャープは6年ぶりに復帰した。

 18年春闘では安倍晋三首相が経済界に要請した3%賃上げが実現するかが焦点だ。だが、日立製作所は横並びの3000円のベア要求に満額回答しても、ベアと定期昇給分を合わせた月額賃金の上昇率は3%を割り込む。日立の中畑英信執行役常務は「経済状況は不透明さを増し、海外企業との競争も激しい」と慎重姿勢を示す。労使交渉の妥結額は昨年並み(1000円程度)の攻防になるとの見方もある。

各社業績、交渉に影