【私の仕事】三菱電機・入江恵さん 生活に役立つ機械を考案

「完成までに工場の近くのトンネルなどで何度もテストをした」と話す入江恵さん(三菱電機提供)
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 三菱電機神戸製作所(神戸市兵庫区)社会システム第二部のシステム設計課担当課長。トンネル内のコンクリートの傷みを自動的に調べる機械であるインフラモニタリングシステムを開発した。

 機械は高解像度ラインカメラ十数台と、高密度三次元レーザー装置で構成。トラックに搭載してトンネル内を走りながらコンクリート表面をカメラで撮影し、細かなひびを探す。またレーザー光は壁に当て、光の反射からくぼみの深さを調べる。最小で幅0.3ミリのひびや、5ミリの凹凸を見つけられる。

 傷んだコンクリートを長期間放っておくとひびが広がり、コンクリートがはがれて壁から崩れ落ちる。車が通りかかれば重大な事故につながる。

 従来はトンネルを通行止めにして、人海戦術でコンクリートを目視調査していた。国内には古いトンネルが多く、調査は大仕事だが、機械を使えば「短時間で簡単に点検できる」。

 製作には約2年を費やした。走りながらトンネル内を正確に写し、画像解析でひびなどを見つけ出すのが難しかった。

 小型無人機ドローンに機械を積み、橋の傷みを調べるアイデアもある。「安心で便利な生活に役立つ機械を、これからも考えたい」という。

【プロフィル】入江恵

 いりえ・めぐみ 阪大大学院工学研究科修了。2001年三菱電機入社。広域監視制御システム、ビル管理システムなどソフトウエア設計を担当、10年10月から現職。42歳。岐阜県出身。