スバル 信頼回復へ多難な船出の新経営陣 (1/2ページ)

会見に臨む中村知美新社長=2日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)
会見に臨む中村知美新社長=2日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)【拡大】

  • 記者会見するスバルの吉永泰之社長(左)と中村知美専務。それぞれ6月に会長と社長に就任する=2日午後、東京都千代田区
  • 会見に臨む中村知美新社長=2日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)
  • 会見を終え、握手で写真撮影に応じる中村知美新社長(右)と会長に就く吉永泰之現社長=2日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)
  • スバルの次期社長に就く中村知美氏
  • 会見に臨む中村知美新社長=2日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)

 スバルの主力市場、米国の販売などで実績を上げてきた中村知美専務執行役員の新社長内定会見だが、晴れやかなスタートとはいかなかった。この日は併せて、疑惑としていた燃費データの改竄(かいざん)を事実と認め、新車の無資格検査問題の「けじめ」をつけて3役員の退任も発表したからだ。吉永泰之社長が会長兼最高経営責任者(CEO)にとどまる「二重構造」の中で、信頼回復を目指す経営のかじを取る責任は重い。

 燃費データ改竄に関して吉永氏は「基準値内の書き換えで、品質に対する影響は生じない。(燃費の)カタログ値が変わるわけではない」と強調。「完成検査(の不正)と同じようなことが行われていた。大きな問題で反省しなければならない」と述べた。組織ぐるみには否定的な見方が大勢だが、今後明らかにする調査結果次第では検査不正で傷を負ったブランド力がさらに低下する懸念もある。

 また、吉永氏は会長兼CEOにとどまることについて、「『真に正しい会社』となるため、さらに信頼されるブランドを築き上げるべく全力を注ぐ」と説明。4年間の米国駐在で「(本社での仕事について)リハビリ中」(中村氏)の新社長を助ける意味もあるようだが、経営責任を取らない姿勢とも受け取られかねず、消費者らの支持を得られるかは不透明だ。