「三菱自に3社連合の効果」 ゴーン氏、ルノー・日産への寄与期待

 仏自動車大手ルノーのゴーン最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、会長を務める三菱自動車について、両社と日産自動車の3社連合がプラスに働き、今後は三菱自を安定させ続けるとともにルノーと日産に恩恵を与えることを目指す意向を示した。

 同氏は「連合が三菱自のパフォーマンスを加速させている。三菱自を復活させようとする従業員の努力のみならず、連合による相乗効果が加わった結果だ」と述べた。

 三菱自の株価は約2年前の燃費試験不正の発覚で付けた安値から2倍に回復。その背景にはゴーン氏率いる日産による出資がある。

 日産の傘下となった三菱自はルノー・日産連合との結び付きを強め、この4月から共同部品購買にも加わる。また、事業開発や品質管理、顧客サービスの取り組みでも連携を深め、3社は2022年までに100億ユーロ(約1兆3000億円)相当の相乗効果実現を目指す。

 3社連合の1日の発表によると、三菱自は来年、エンジニアリングと製造、サプライチェーンマネジメントにも参加する。

 国内の一部部品メーカーは、三菱自がルノー・日産連合に加わるに当たり、「コストキラー」の異名を持つゴーン氏の次の標的になると恐れていた。同氏は、部品購入やサプライチェーンマネジメントまで含む3社連合の深化がこうした部品会社にとって「不幸の元凶にも大チャンスにも」なり得ると指摘した。(ブルームバーグ Craig Trudell、John Lippert)