【家電Watch】野菜室が真ん中の冷凍冷蔵庫

三菱電機の冷凍冷蔵庫「MXシリーズ」。野菜室を真ん中に配置した
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 ■三菱電機、大容量2機種を月内投入

 三菱電機は、野菜室を真ん中に配置した冷凍冷蔵庫「置けるスマート大容量 MXシリーズ」を30日に発売する。容量572リットルの「MR-MX57D」と、容量503リットルの「MR-MX50D」の2機種で、店頭予想価格は順に、40万円前後、36万円前後(税抜き)。

 ◆省エネ性と両立

 6ドアタイプの冷凍冷蔵庫で、腰や膝をかがめずに野菜を出し入れできる。野菜室は4つのエリアに区分され、小物、中物、大物、たて野菜と別々に整理しやすい。野菜室の上段に備えられた中物エリアには、これまで下段に保存されることが多かったブロッコリーなどを収納し、すぐに取り出せる。

 三菱電機静岡製作所冷蔵庫営業統轄部長の高山博夫氏は、野菜室を真ん中に配置した背景について次のように語った。

 「買い替えサイクルを迎える10~13年前の冷蔵庫を使っている人に調査したところ、野菜室が真ん中に配置された冷蔵庫を使用している人が過半数を占めており、約6割が次も野菜室が真ん中の冷蔵庫を購入したいと回答した。しかし、現在販売されている大容量の冷蔵庫は、野菜室が真ん中のモデルが少ない。そこで、選択肢を広げるために、野菜室が真ん中の大容量冷蔵庫を開発した」

 野菜室が真ん中の冷蔵庫が少ない理由として、省エネ意識の高まりが挙げられている。省エネ目標値の達成に向けて、各メーカーは冷凍室や製氷室など同じ温度帯を1カ所に集めて冷却効率を向上させた“冷凍室が真ん中”の冷蔵庫を開発したためだという。2008年には、冷凍室が真ん中タイプのモデル数が逆転し、今では同タイプが主流となっている。

 「新たに野菜室が真ん中の冷蔵庫を開発するにあたり“省エネ性悪化”と“容量の減少”という2つの問題があった。これらを解決するために、真空断熱材を用いた独自の薄型断熱構造『SMART CUBE』を採用し、高い省エネ性を維持している。ウレタンのみで断熱を強化すると間仕切りが厚くなり容量が小さくなるが、あわせて真空断熱材を使うことで薄くなり、省エネ性と容量の確保を両立した」(高山氏)

 ◆掃除もしやすい

 これらの技術により、MR-MX50Dの場合で、年間消費電力量が250キロワット時、野菜室容量98リットル、冷凍室容量89リットルと、冷凍室が真ん中にある「WXシリーズ」と同等の性能を備えている。WXシリーズも引き続き展開し、冷凍室をよく使う人はWXシリーズ、野菜室をよく使う人は「MXシリーズ」と、両方のニーズに対応する。

 なお野菜室には、WXシリーズと同様に、野菜のビタミンCを増やす「3色LED」を搭載。葉物野菜のビタミンCを増やして、緑化を促進する。野菜室底面には、抗菌仕様のクリーントレーを採用し、掃除のしやすさにも配慮している。

 野菜室の上部にある「製氷室」と氷点下7度程度で凍らせる「瞬冷凍室」も腰の高さに配置した。よく使う冷凍食材や氷を出し入れしやすく、自然な流れで食材を調理台やシンクに移動でき、毎日の調理がはかどり、使いやすいレイアウトとしている。

 このほか、氷点下約3度から0度で食品を凍らせずに保存し、傷みやすい肉や魚の鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカーD」や、氷点下約7度で凍らせながら解凍せずに調理できる「切れちゃう瞬冷凍」などの機能も搭載した。

 本体サイズは容量572リットルの「MR-MX57D」で幅685ミリ、奥行き738ミリ、高さ1826ミリ、各室の容量は冷蔵室が306リットル、野菜室が114リットル、製氷室が19リットル、瞬冷凍室が32リットル、冷凍室が101リットル、年間消費電力量は275キロワット時。グラデーションブラウンとクリスタルホワイトの2色を用意している。(インプレスウオッチ)