自動運転支える無償ソフト OS公開、国内外で開発に活用 (1/2ページ)

車両を制御して走らせるための基本ソフト「オートウエア」を無償公開した東京大の加藤真平准教授=名古屋市
車両を制御して走らせるための基本ソフト「オートウエア」を無償公開した東京大の加藤真平准教授=名古屋市【拡大】

 自動運転の技術開発が進む中、車両を制御して走らせるための専用ソフトを東京大の加藤真平准教授(36)が無償で公開し、国内外で活用されている。ベンチャー企業も手掛ける加藤さんは「自動運転車を使った移動サービスを年内に実現させる」と話し、商業施設での買い物客の輸送などを計画している。

 多くの知恵集める

 運転席に人のいない車のハンドルが動き、ひとりでに走った。昨年12月、愛知県幸田町で実施された全国初の公道実験。緊急時にブレーキなどを遠隔操作する以外は人が運転に関わらない「完全自動運転」で、政府が定めた自動運転のレベル区分のうち、2番目に高度な「レベル4」に相当した。技術面で中心的な役割を担ったのが加藤さんだ。

 10年近く前、留学した米国で自動運転に接し、帰国後は自動車産業の盛んな愛知県の名古屋大で研究を進めた。2015年に長崎大などと共同で基本ソフト(OS)「オートウエア」を開発。同年にベンチャー「ティアフォー」を設立し、企業などにオートウエアの活用法を伝授している。

 さまざまなアプリを搭載して働かせるOSは、パソコンの「ウィンドウズ」、スマートフォンの「アンドロイド」などが有名。オートウエアは、センサーや人工知能(AI)などを機能させる自動運転用のOSだ。

 障害物を認識する「認知」、止まる、よけるといった「判断」、ブレーキを踏んだりハンドルを切ったりする「操作」。

 自動運転車では、人が運転時にする一連の行為を機械にさせるために、カメラやセンサーのほか、道路の幅や高低差などを詳細に把握した「3次元地図」のデータなどを搭載。過去の走行データを蓄積したAIが、置かれた状況を見極めながら車両を走らせる。

「多くの知恵を集めた方が」、オートウエアをあえて公開