EV普及、最後の壁は高速道路インフラ (1/2ページ)

米ロサンゼルスにあるチャージポイントのEV充電スタンド(ブルームバーグ)
米ロサンゼルスにあるチャージポイントのEV充電スタンド(ブルームバーグ)【拡大】

 電気自動車(EV)の販売拡大の鍵は、欧州や北米の高速道路における充電スタンドの整備にあることが、業界関係者の間で指摘されている。

 米国や欧州、オーストラリアで約3万9000カ所の充電スタンドを経営する米チャージポイントの最高経営責任者(CEO)、パスクアーレ・ロマーノ氏は、職場や駐車場、ショッピングセンターには多くの充電スタンドがあると話す。ドイツのBMWやダイムラーからの投資を期待する同社にとって、最大の難題は高速道路沿いの充電スタンドを増やすことだ。

 自動車メーカーは厳しさを増す汚染基準を満たすため、EV開発に巨額の資金を投じている。欧州では2021年から二酸化炭素(CO2)排出基準が強化される予定で、メーカー各社のEV生産に拍車がかかる。独フォルクスワーゲンは米EV大手のテスラに対抗するため、完全電気自動車(フルEV)を5モデル売り出すと発表した。

 選択肢の少なさと高価格に消費者が二の足を踏んでいるため、EVへの需要はこれまでのところ、それほど高くない。ロマーノ氏によれば、充電スタンドの数は問題になっていないという。「高速道路を除けば、インフラは切れ目なく整っている」とロマーノ氏は話す。

 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの報告によると、公営充電スタンドの数は16年、中国が牽引(けんいん)役となり、全世界で61%増えて36万3000カ所になった。欧州ではドイツが33%増と、最大の伸びを見せている。

各社EVへのインフラ整備に着手