【2018春闘】電機大手ベア「1000円」の攻防 交渉終盤、労使に隔たり

交渉状況を説明する電機連合の野中孝泰中央執行委員長=5日、東京都港区
交渉状況を説明する電機連合の野中孝泰中央執行委員長=5日、東京都港区【拡大】

 電機大手の2018年春闘は14日の集中回答日に向け、労使交渉が終盤を迎えた。各社の労働組合でつくる電機連合は昨年と同水準の月額3000円以上のベースアップ(ベア)を統一要求に掲げるが、経営側は慎重姿勢を崩していない。昨年並みの月額1000円程度のベアをめぐる攻防となっており、いかに上積みできるかが焦点になりそうだ。

 5日に開かれた電機連合の第3回中央闘争委員会では、経営側との交渉状況について主要労組幹部から「賃金改善はまだまだ感触がつかめない」(パナソニック労組)、「業績の厳しさや先行きの不透明感を背景に慎重だ」(富士通労組)などの報告が行われた。

 電機連合の野中孝泰中央執行委員長は報告を受け「ベアの金額に対する考え方は、労使で大きな隔たりがある」と述べた。

 電機大手の経営側は賃上げには一定の理解を示す。しかし、過去4年間のベアで月額賃金が計7500円上昇し、重荷になっていることから、「昨年の賃金引き上げ水準すら実現することは容易ではない」と主張している。

 電機大手の業績はばらつきがあるが、好業績の企業が多く「容易ではないという主張は、ゼロではないということだ」とある労組幹部は受け止める。野中氏は「賃金を目に見える形で少しずつでも着実に改善し、肌で感じることが、経済の好循環を実感するには大事だ」とベアにこだわる姿勢を改めて強調した。