超高速「5G」時代を先取り 自動運転、遠隔医療にも活用 (1/3ページ)

2月14日、韓国大手通信会社のKTがメディアに公開した平昌冬季オリンピック向けの5Gモバイルネットワークを利用したコネクテッドバス(ブルームバーグ)
2月14日、韓国大手通信会社のKTがメディアに公開した平昌冬季オリンピック向けの5Gモバイルネットワークを利用したコネクテッドバス(ブルームバーグ)【拡大】

 世界の次世代モバイルネットワークである第5世代移動通信システム「5G」は超高速を実現し、現在よりはるかに多くのコネクテッドデバイスに余裕をもって対応できる見通しだ。ただし、5G対応のスマートフォンを買いに行くのは早過ぎる。まだ技術標準を固めている段階だからだ。それでも、ワイヤレス接続が事業を左右する企業は、5Gを効果的に機能させる方法をすでに検討し始めている。

 IoTへの対応に必須

 5Gとは第5世代移動通信システムまたは第5世代のワイヤレスシステムを指す。現行の最上位ネットワーク技術は2009年に商用導入された4Gだ。5Gはその後継。最終的には4Gより100倍高速化される見通しで、その速度は毎秒10ギガバイトに達する可能性がある。これにより、長編の高画質(HD)映画を数秒でダウンロードできるようになるだろう。また、5Gは総帯域幅も増大させる。これは、冷蔵庫から信号機まで幅広い物体がデータを送受信するようになる「モノのインターネット」(IoT)への対応に必要となる条件だ。

 5Gは恐らく既存の移動体通信の周波数帯を使用するが、さらに高い周波数(ミリ波)も活用することで、使用する帯域幅を拡張することになるだろう。ミリ波はより多くのデータを伝送できる半面、電波が届く距離が短い。従って、信号を受信し、データを送信するために多数の小型基地局が必要となる。

 小型基地局は、相互間で信号を中継し合うほか、5Gの中継塔とのやり取りも行う。それには、大規模MIMO(多入力・多出力)と呼ばれるアンテナ技術を使用する。5Gの中継塔は恐らく、100基のアンテナポートを備えることになるだろう。5Gは現行のアンテナのように信号をあらゆる方向に飛ばすのではなく、ビームフォーミングと呼ばれる技術によって、集束させた信号を伝送する。いわゆる全二重技術のおかげで、送受信機はデータの送信と受信を同時に実行する。

人間の反応より速く