自動運転もっと身近に フォードが宅配実験、ウェイモは疑似体験動画 (1/2ページ)

米フォード・モーターがフロリダ州マイアミの公道で実験している自動運転車によるピザの配達サービス(AP)
米フォード・モーターがフロリダ州マイアミの公道で実験している自動運転車によるピザの配達サービス(AP)【拡大】

 自動車の自動運転技術の実用化に向けて、一般消費者に焦点を当てた取り組みが加速している。米自動車大手フォード・モーターはフロリダ州の公道で、完全自動運転車による新たな宅配実験を開始。米IT大手グーグル系の自動運転車開発企業、ウェイモは自動運転を広く疑似体験してもらうための動画を公開した。

 実用化への近道

 フォードは2月下旬からフロリダ州マイアミで食料品や宅配ピザ大手ドミノ・ピザの商品などを配達するサービスの実験に取り組んでいる。完全自動運転車を使用し、消費者への対応も自動で行う。当面は係員が乗車し、車両に商品が積み込まれる様子や消費者が自動車に近寄って商品を取り出す様子を調査するという。

 実験は8週間の予定で、今月からは買い物・宅配代行の新興企業ポストメイツの商品も扱う。いずれは朝と夜の通勤・帰宅ラッシュ時に人を乗せ、日中や夜間など交通量の少ない時間帯で荷物や料理を運ぶ予定だ。

 フォードの自動運転車・電動化担当バイスプレジデントのマラクバイ氏は「フロリダの実験で、ビジネスモデルの検証を行う。顧客の反応を調べ、その結果を2021年に市場投入を計画している専用車のデザインに生かす」と説明した。

 同社は荷物の配達を自動運転の将来の鍵とみている。ウェイモやゼネラル・モーターズ(GM)は今年または来年に自動運転車に人を乗せる計画を進める。これに対しフォードやトヨタ自動車、日産自動車は無人配達が自動運転の実用化への近道と捉える。戦略の背景にはインターネット通販の普及もある。

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