日本郵便、自動運転20年までに実用化 12日の実験開始前に式典

日本郵便の自動運転の実験車両=7日、東京都千代田区
日本郵便の自動運転の実験車両=7日、東京都千代田区【拡大】

 日本郵便は7日、自動運転車を使って郵便物を運ぶことを想定した実験を12日から始めるのを前に、東京・霞が関の本社で式典を開き、近くの公道をデモ走行した。

 式典で横山邦男社長は「自動運転の実用化には課題はいろいろとあるが、日本企業と政府の努力により解消される。実用化されれば、いち早く乗り出す覚悟を持っている」と述べ、ドライバー不足の対策として郵便局間の自動運転を2020年までに実用化したい考えを示した。

 実験は12日から16日までの5日間で、日本郵便本社から西新橋郵便局を経由して銀座郵便局までの2キロを1日1回走行する。

 今回の実験では、運転席と助手席に人が乗り、万一の場合には運転操作を行う。

 実験車は、自動運転技術を開発している「アイサンテクノロジー」(名古屋市)と「ティアフォー」(同市)両社の技術を導入。一般のミニバンの屋根の上に周辺環境を認識する3次元センサーを設置し、周囲の環境を把握して障害物との距離を計算しながら走行する。

 また、フロントガラスの内側に備えられたカメラで前方の信号の色を認識する。ハンドルやアクセルなどの運転操作は、市販の車両の機構をそのまま使用。ハンドルなどの電子的な制御を自動運転のソフトウエアを使って「ハッキングするようなイメージ」(アイサンテクノロジー幹部)だという。