「喜鮪金ラベル」ブランド化 日本水産も完全養殖マグロ

初出荷が間近の完全養殖マグロを紹介する日本水産の小林雄二執行役員=7日、東京都港区白金台の八芳園
初出荷が間近の完全養殖マグロを紹介する日本水産の小林雄二執行役員=7日、東京都港区白金台の八芳園【拡大】

 日本水産は7日、国産の完全養殖マグロを商品化したと発表した。「喜鮪(きつな)金ラベル」のブランド名で2018年度は7500尾(約350トン)を出荷する。世界的な需要増に伴い漁獲規制が強まる中、安定した品質や生産量を強みに事業の拡大を目指す。

 養殖魚の卵を成魚まで育てる完全養殖は、水産資源保護の切り札だ。マグロでの研究を07年に始めた同社は近畿大やマルハニチロなどに続く4番手だが、餌の魚を独自開発の配合飼料などに置き換えることでコストや手間を軽減。また、水揚げ後すぐブロックに切り分ける加工・物流体制により、食べる段階でうま味成分のイノシン酸が通常より2割多くなるようにした。

 まず鹿児島県薩摩川内市の養殖場から出荷し、大分県や長崎県にも拡大。19年度は出荷量を1000トンに増やし、将来的には海外輸出も視野に入れるという。