【トップは語る】ヒビノ 世界4極体制構築、グローバルで成長


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 ■ヒビノ社長・日比野晃久さん(55)

 --2018年3月期までの中期経営計画の進捗(しんちょく)状況は

 「長期目標の連結売上高1000億円に向けた第1ステップとして売上高300億円、経常利益20億円を掲げた。『音と映像のプレゼンテーター』というスローガンの下、音響、映像、音楽、ライブ分野における多角化とシナジー創出による強い事業構造を構築するハニカム型経営に取り組んでいる。特定ラジオマイクの周波数移行による特需を除くと順調に推移、右肩上がりのきれいな成長を維持している」

 --世界4極体制も掲げた

 「日本、アジアに続き北米と欧州に進出できた。米国には昨年5月、子会社『H&X Technologies』を設立。自動車ショーの演出に強く、優秀な人材を獲得できた。米国進出は夢だった。世界進出の突破口になり得る。その第一歩を踏み出せたのでワクワクしている。同7月にはドイツ企業『AV-X』に出資した。これで欧米でも大型映像サービスを提供できる」

 --海外展開が楽しみだ

 「4極体制を構築したのでネットワーク力に磨きをかけ、ワールドワイドな事業展開を目指す。欧米市場は日本より1桁大きく、情報も集中する。音響と映像の両方を持つ強み、また世界ナンバーワンを誇れる機材を開発する技術力と人材(知的財産)を海外でも生かす」

 --ビジネスモデルの特徴は

 「ライブでは目と耳が一番重要な要素。つまり技術的に求められるのは音響と映像だが、一体でできるのはわれわれだけ。しかも、それぞれに販売とサービスを持っており、互いに連携してシナジーを生むビジネスモデルは同業他社にない強みだ。世界のナンバーワン、オンリーワンでなければ生き残れない時代なので音響と映像、ライブをキーワードにグローバルで成長していく」

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【プロフィル】日比野晃久

 ひびの・てるひさ 東海大工学部卒。1985年ヒビノ電気音響(現ヒビノ)入社。90年取締役、97年常務、2002年から現職。東京都出身。