IIJ、フルMVNOの新SIMカード 訪日客向けが半額程度に

フルMVNOとしての新サービスを発表するIIJの矢吹重雄MVNO事業部長=15日、東京都千代田区
フルMVNOとしての新サービスを発表するIIJの矢吹重雄MVNO事業部長=15日、東京都千代田区【拡大】

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は15日、基地局などの設備を携帯電話大手から借りる一方で、自社で電話番号などの利用者情報を管理する「フルMVNO(仮想移動体通信事業者)」としての新サービスを発表した。具体的には、従来のMVNOとして提供していた料金よりも半額程度まで値下げした訪日外国人向けSIMカードと、通信の開通と中断を利用者の都合に合わせて設定できるIoT(モノのインターネット)機器向けSIMカードを新たに発売した。

 基地局などのインフラや加入者管理機能を携帯電話大手から提供を受けるMVNOは、SIMカードの加工や料金プランの自由な設定ができなかったり、在庫になっている間も携帯電話大手に手数料を支払うコストがかかるなどの課題があった。これに対しフルMVNOは自由に通信の開閉や中断ができたり、国外の携帯電話事業者との接続も可能になるなど、コスト削減やサービスの拡大が期待できるという。

 IIJの矢吹重雄MVNO事業部長は「独立した通信事業者としてサービスを提供できるので収益性が高くなる」と強調した。

 また今後の計画として、コピー機に同社のSIMカードを導入することで、メンテナンスが必要になったときだけ通信を開通させるなどの使い方を想定。2018年度下半期には寒冷地の自動販売機など厳しい環境でも通信できる厚さ0.9ミリ程度の「チップSIM」の提供を検討している。