ドイツ発のグループ購入保険「P2P」が脚光 インシュアテックの新潮流は日本にも (1/5ページ)

 「高いもの」「たくさんのもの」を持っている、という幸福のモノサシは、一昔前のものになりつつある。モノを買い、所持することに興味のないミレニアルなどの新しい世代が購買層の中心部に食い込むとともに、日本でも徐々に浸透しつつある「シェアリングエコノミー」。民泊のAirbnbや各種カーシェアリングなど、頻繁に使わないものにお金をかけない傾向の高まりとともに、不特定多数の他人との「共有」をつなぐITとソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の充実に後押しされて急速に認知されている。

◆「保険をシェアする」保険

 その「頻繁に使わないもの」の一つである「保険」をシェアするような仕組みの「P2P(ピア・ツー・ピア)保険」がドイツで生まれ、現在世界で30以上の会社から販売されている。

 パイオニアは2010年創立の独フレンドシュアランス(現在加入者10万人以上)。保険会社ではなく、日本でいう「ほけんの窓口」のような、あくまで加入者と保険会社を独立した立場でつなぐ仲介業者で、フランスのAXAなど70以上の保険会社との協働で運営している。

 同社を通じて保険を購入する利用者を、同じような保険を必要とする他の利用者とつないでグループにし、一つの保険を「共同購入」することを可能にする。

P2P保険のメリット