「技術の日立」ブランド毀損も 英国の鉄道架線損傷

 日立製作所製車両が原因で17日、英ロンドン中心部にあるパディントン駅を発着する鉄道路線に電気系統の障害が発生。列車の遅延・運行休止で乗客らが立ち往生するなど、一時大混乱した。英メディアが報じた。英国で、「技術の日立」のブランドイメージが大きく揺らぐ事態に発展する可能性がある。

 日立製作所によると、同社製の高速鉄道車両が16日午後10時ごろ、ロンドンと南西部ブリストルの間で試験運転を行った際、架線に甚大な損傷を与えたのが原因という。トラブルは、英南西部の他の駅でも発生した。

 日立の報道担当者は「本件を重く受け止めており、現在原因を調査している」としている。車両は、イタリアの工場で組み立てたものだという。

 パディントン駅は、1日10万人近い乗降客が利用するロンドン有数の駅。今回のトラブルで、ヒースロー空港との間をつなぐ路線などが影響を受けた。

 日立の英国の鉄道事業では昨年10月、営業運転を始めた直後の新型車両が技術上の問題で到着が41分遅れたうえ、車両の客室天井から水が漏れ出し、客室がズブぬれになるトラブルも発生している。