みずほ、デジタル通貨発行 来春、地銀60行参加

みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長=東京都千代田区(荻窪佳撮影)
みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長=東京都千代田区(荻窪佳撮影)【拡大】

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が来年春にメガバンクグループで初となるデジタル通貨を発行することが27日、分かった。60行程度の地方銀行も参加する見通しだ。みずほFGの坂井辰史(たつふみ)社長は同日までに産経新聞のインタビューに応じ、電子マネーやスマートフォン決済などキャッシュレスの手段が乱立する中、「銀行口座と連動した利便性を競争力の源泉にする」との考えを示した。

 利用者はスマホに専用アプリをダウンロードし、銀行口座からお金をチャージすれば、店頭でQRコードを使って買い物代金の決済ができる。価格は1通貨当たり1円で固定。利用者間のデジタル通貨の送金は無料だ。参加する地銀は自行口座でみずほと同じサービスを提供できる。

 強みの一つは銀行口座からのチャージだけでなく戻し入れを無料でできる点だ。無料通話アプリLINE(ライン)のスマホ決済「ラインペイ」でも口座への戻し入れは可能だが、手数料が発生する。坂井氏は「銀行系の通貨としての厳格な管理体制や信頼性」も強調する。

 みずほFGは昨年、デジタル通貨の「Jコイン構想」を表明し、今年からQRコードの利便性などを確認する実証実験を続けてきた。坂井氏は「実証を年内で終え、できるだけ早く発行する」と意気込む。

 加盟店には、売り上げに応じて支払う手数料をクレジットカードを下回る水準に設定してサービスの導入を促す。