熟練工が1週間かかる→AIは1日で作業完了 三菱電機と産総研、FA分野で活用 (3/3ページ)

産業用ロボットの異常検知もAIが自動判定

産業用ロボットの異常検知もAIが自動判定

 従来は熟練工が「どんな異常が起きたか」を都度確認し、各ケースに応じて異常処理プログラムを作成する必要があったが、この判定部分をAIが代替。あらかじめ起きうる異常と波形のパターンをセットでAIに学習させ、その学習結果を異常処理プログラムに組み込んだ。時系列データ分析向けの機械学習技術(時系列データに適した構造のニューラルネットワークであるLSTMなど)を用いたという。

三菱電機の水落隆司氏(先端技術総合研究所長)

三菱電機の水落隆司氏(先端技術総合研究所長)

 異常動作の自動判定により、従業員が異常処理プログラムを作成する時間を3分の1に削減できたとしている。

 同社は、自社のFA機器やシステムへこれらのAI技術をいち早く実装する考え。

 三菱電機の水落隆司氏(先端技術総合研究所長)は「技術的な問題はクリアしているが、実用化するにはユーザーインタフェース部分の問題がまだ残っている。今回紹介した作業は、いずれも現場が一番頭を悩ませていた分野。AIを活用することで、日本のものづくりの環境がさらに良くなっていってほしいと思う」と語った。