【東京商工リサーチ特別レポート】一世風靡したプレッツェル店が大量閉鎖 かつて全国展開もブーム去る (2/2ページ)

アンティ・アンズのホームページ。2月5日時点では「現在準備中」と表示されていた
アンティ・アンズのホームページ。2月5日時点では「現在準備中」と表示されていた【拡大】

 こうして19年1月までに首都圏の3店舗も閉店し、2月に入るとFC店の富士急ハイランド店を残すだけとなった。

テナントに厳しい契約形態

 路面店の出店契約は、一般的にオーナーとテナント間で借家契約が交わされる。だが、ショッピングモールは5年間の定期借家契約となるケースが多い。

 プレッツェル社の担当者は、「大手のファストフードやコーヒーショップのような人気店は別として、弊社のような業態はモールさんが更新を認めなければ5年で撤退するしかない」と淡々と説明した。

 集客力の高い人気モールは、入居を希望するチェーン店が順番を待っている。さらにテナントには“旬”が求められる。一時的なブームではテナント更新は難しいようだ。

 プレッツェル社は、「今後も事業を維持できる体制だった」と語る。その一方、「ショッピングモールに出店を進めたポートフォリオに反省すべき点があった」と語った。

 一時期は首都圏の主要な駅ビルで目にしたアンティ・アンズ。「今後も市場から必要とされる機会があれば再び出店を検討したい」と担当者は前向きに話す。出店先との契約は、長期的な視野に立った店舗運営が必要なことが教訓となった。

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