【東京商工リサーチ特別レポート】再生ファンド「MTM」が正念場 地方案件で事業不振、リストラも (1/3ページ)

 家電量販店の「ラオックス」など多くの事業再生の実績がある投資ファンド、マイルストーンターンアラウンドマネジメントの早瀬恵三社長が、東京商工リサーチの単独インタビューに応じた。最近では各位の有力な百貨店やホテルの再生を手がけており、今後の展望を語った。(東京商工リサーチ特別レポート)

 家電量販店の「ラオックス」やゴルフクラブメーカーの「本間ゴルフ」など、多くの事業再生の実績があるマイルストーンターンアラウンドマネジメント(東京都千代田区、以下MTM)。最近では山形県の老舗百貨店「大沼」や岩手県の旧中三盛岡店を引き継いだ商業施設「ななっく」、箱根の老舗旅館「俵(ひょう)石閣」など、各地の有力な百貨店やホテルの再生を手がけている。

MTMはラオックスなど多くの事業再生を手掛けている=東京・外神田のラオックス秋葉原本店

MTMはラオックスなど多くの事業再生を手掛けている=東京・外神田のラオックス秋葉原本店

 昨夏から、MTMの様々な情報が流れていた。MTMの早瀬恵三社長は東京商工リサーチ(TSR)の単独インタビューに応じ、現状と今後の展望を語った。

事業再生の遅れの理由

 早瀬社長は、「(今は)言えないことが多い」と慎重に言葉を選びながら口を開いた。百貨店「大沼」については、「店舗運営側とMTMで意思疎通がうまくいかず、再建が遅れている」と不振を認めた。

 今後のファンド運営については、「百貨店の再生案件の新規をやりたい」と、現状の脱却に向けた展望を語った。

ラオックスも活用する方針