個性派新車で市場縮小を阻止 各社、ファン裾野拡大へ消費者目線の開発 (1/2ページ)

東京オートサロンで展示されたトヨタの「GRスープラスーパーGTコンセプト」=1月11日、千葉市美浜区の幕張メッセ
東京オートサロンで展示されたトヨタの「GRスープラスーパーGTコンセプト」=1月11日、千葉市美浜区の幕張メッセ【拡大】

 個性をとがらせた車が国内外の自動車イベントで存在感を発揮している。1月に開かれた改造車の祭典「東京オートサロン」は、スポーツカーブランドの競演も原動力となって、過去最多の来場者を獲得。米ミシガン州デトロイトで同月に開かれた北米国際自動車ショーでは、トヨタ自動車が17年ぶりに復活させたスポーツカー「スープラ」が話題を呼んだ。そこには、車ファンの裾野を広げるヒントが隠されている。

盛況のオートサロン

 1月11日に千葉市の幕張メッセで開幕した東京オートサロン。3日間の開催期間中に過去最多の33万人が来場し、東京モーターショーをしのぐ人気の高さを示した。

 426社が参加した会場で、ひときわ大きな人だかりができていたのがトヨタのブースだ。トヨタは14日からの北米自動車ショーで、独BMWと共同開発した新型スープラを世界初公開するのに先立ち、オートサロンでスープラをベースにしたレース仕様車「GRスープラ スーパーGTコンセプト」を披露。2002年に惜しまれて生産を終了したスープラの復活に向けた前哨戦となった。

 車名に冠された「GR」は、トヨタが17年に立ち上げたスポーツカーブランド「GAZOO Racing(ガズーレーシング)」の頭文字で、ドイツのニュルブルクリンク24時間耐久レースや世界ラリー選手権(WRC)などへの参戦で培った技術や情熱が注ぎ込まれている。5代目となるスープラはGRブランドから各国で発売。日本には今春にも投入される予定だ。

 トヨタ以外のメーカー各社がオートサロンに注ぎ込む熱量も高い。SUBARU(スバル)は今回、スバルのモータースポーツ活動を統括するスバルテクニカインターナショナル(STI)と共同で、先進的な走りを予感させるスポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」のコンセプトモデルなどを出展した。

 プレスカンファレンスに登壇したSTIの平川良夫社長は「リアルな空間でお客さまと直接対話する場を積極的につくる」と強調。これを、新車製造の最終工程「完成検査」をめぐる相次ぐ不正で揺らいだ信頼の回復につなげる決意も示した。既に、レース参戦車が活躍した歴史などを紹介するSTIギャラリー(東京都三鷹市)を改装し1月6日にリニューアルオープン。3月には、静岡県の富士スピードウェイで初のファンイベントを開く予定だ。

 扇の要だった前会長、カルロス・ゴーン被告の退場で経営基盤が揺らぐ日産自動車も存在感を発揮し、商品担当者が「騒動」を尻目に熱がこもったアピールを展開。日産が日系メーカーとして初めて参戦したEVレース「フォーミュラE」で戦う新型マシンのほか、レースで培ったノウハウをつぎ込んだスポーツカーブランド「NISMO(ニスモ)」のEVレーシングカーなどがブースに並んだ。

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