数百円で「痛勤回避」が好評 大手私鉄、首都圏で有料着席サービス拡充 (1/2ページ)

東京急行電鉄の「Qシート」車両(東京急行電鉄提供)
東京急行電鉄の「Qシート」車両(東京急行電鉄提供)【拡大】

  • 公開された西武鉄道の新型特急「ラビュー」。奥は現行の「ニューレッドアロー」=14日、埼玉県所沢市

 首都圏の大手私鉄が、東京都心と郊外を結ぶ特急列車などで、通勤・帰宅向けの有料着席サービスの強化に乗り出している。500円程度の特急料金で過酷な満員電車の苦痛が避けられるため、時間帯によっては満席となる好評ぶり。高い乗車率がほとんどで収益を上乗せできるメリットもあり、各社とも拡充を図る。

 西武鉄道は14日、池袋駅(東京都豊島区)と西武秩父駅(埼玉県秩父市)間で3月16日から運行を開始する新型特急車両「Laview(ラビュー)」を報道陣に公開した。

 新型車両は先頭車両に丸みを帯びた曲面ガラスを採用。大きな窓から風景を楽しめ、ソファをイメージした座席でリビングのようにくつろげる空間となっている。

 池袋-所沢最速19分

 同社の後藤高志会長(西武ホールディングス社長)は「フラッグシップトレインとして、沿線の魅力を高めることにつなげたい」と話し、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた観光需要の取り込みを目指すが、もう1つの狙いが通勤や帰宅の有料着席サービスの需要だ。

 ラビューは、池袋と西武秩父を運行する「特急ちちぶ」などに活用されるが、各座席に電源コンセント、車内Wi-Fiを用意するなどビジネス需要も意識した設計とした。高速化で池袋~所沢駅(埼玉県)間を最速19分で結ぶ利便性に加え、従来車両「ニューレッドアロー」より約4%多く乗客を収容できることから、後藤会長は「収益の拡大に貢献する」と期待を寄せる。

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