“新幹線ロボ”の超人気 少子化でも「プラレール」が過去最高の理由 (1/5ページ)

 タカラトミーが手がける男児向けおもちゃ「新幹線変形ロボ シンカリオン」シリーズが人気だ。実在する新幹線がロボットに変形するもので、ベースは同社の定番商品「プラレール」。その結果、少子化にもかかわらず2017年度のプラレールの売上は過去最高水準だったという。なぜ定番商品から新たなヒットが生まれたのか――。

「DXS01 シンカリオン E5はやぶさ」と「DXS02 シンカリオン E6こまち」(画像提供=タカラトミー)

「DXS01 シンカリオン E5はやぶさ」と「DXS02 シンカリオン E6こまち」(画像提供=タカラトミー)

アニメも人気の「新幹線変形ロボ」

 タカラトミーが手がける男児向けおもちゃ「新幹線変形ロボ シンカリオン」シリーズが人気だ。「実在する新幹線がロボット“シンカリオン”に変形する」というアイデアをキーに、主力商品の「デラックス シンカリオンシリーズ」では、タカラトミーの看板商品であるプラレールがロボットに変形。現在までに13種類を発売している。

 2018年からは同タイトルのテレビアニメを放送。主人公「速杉ハヤト」と周囲の人々が共に戦って成長する姿を描き、子供から大人まで幅広いファンを獲得した。おもちゃの「デラックス シンカリオンシリーズ」は、劇中で描かれる多数のシンカリオンの変形・合体シーンのギミックを再現して立体化している。

 主役ロボットである「E5はやぶさ」は、2018年9月に発表された「おもちゃ屋が選んだクリスマスおもちゃ2018」(玩具小売・流通関係者1000名が選出した、クリスマス商戦で売れる/売っていきたいおもちゃのランキング)の男の子向け商品部門で4位を獲得した。

「胸に新幹線」が子供から人気だった

 「シンカリオン」は、タカラトミー単独のオリジナル作品ではない。企画自体は、ジェイアール東日本企画と小学館集英社プロダクションの主導で2014年に発表された「Project E5」が前身となっている。マーケティング本部プラレールマーケティング部「シンカリオン」シリーズを担当する長沼豪氏は、「以前からプラレールの販売に関して関係があったジェイアール東日本企画から声をかけられて参加した形になります」と説明する。そこから2015年9月に第一弾商品となる旧版のE5はやぶさが発売されるまでには、紆余曲折があった。

 「最初の開発時、各社でデザイン案を20パターンくらい用意したんです。今のデザインに近い、胸に新幹線の先頭車両がついているものや、トランスフォーマーのように車体がバラバラに分解されて各部に配置されたものもありました。参加各社もアイデアを出して子供たちにアンケートをとったんですが、どこで調べても新幹線が胸についているパターンが一番ウケましたね。当初は子供っぽいかなとも思ったのですが、結果的に子供に分かりやすくカッコイイ、今のデザインを採用しました」

売れ行きに地域差が少ない「新幹線」の強さ