小惑星は太陽系の「タイムカプセル」 はやぶさ2着地へ


【拡大】

  • 小惑星りゅうぐうで、はやぶさ2が着陸を予定している地点(矢印で示した白い四角部分)(JAXA提供)

 はやぶさ2が着地するリュウグウは、70万個以上ある太陽系の小惑星の一つ。採取した物質を分析することで、太陽系の歴史や生命の謎の解明に役立つと期待されている。

 約46億年前に誕生した太陽系は当初、小さな天体の集まりだったが、これらが衝突、合体を繰り返して地球などの惑星が生まれた。惑星は誕生時の衝突エネルギーで高温になり、物質はどろどろに溶けて変質したため、太古の状態は既に失われている。

 これに対し、惑星になり損ねたのが小惑星だ。その多くは太陽から遠い場所にあり、低温を保ってきたため、太古の状態を今もとどめている。いわば太陽系の「タイムカプセル」だ。

 小惑星の大半は火星と木星の間にとどまっているが、初代はやぶさが訪れた「イトカワ」やリュウグウは地球に接近する軌道を周回しており、探査機を送りやすい。

 生命の材料であるアミノ酸などの有機物や水は、小惑星などが原始の地球に衝突したことで運び込まれたとする仮説が有力だ。リュウグウはこれらが豊富に存在するとされるタイプの小惑星。その物質を詳しく調べれば仮説を検証でき、生命の起源に迫れそうだ。