経済インサイド

スカイプ発祥、丸紅は拠点づくり 小さなIT大国・エストニアに熱視線 (2/3ページ)

 ファンドにはホンダ、オムロン、パナソニックも出資している。JBICは「エストニアやその周辺諸国は日本企業がそれほど進出していないが、技術的に有望なベンチャーが多く、仲介を支援する意義がある」と話す。

 同ファンドは人工知能(AI)やサイバーセキュリティー、モノのインターネット(IoT)など幅広い分野50社程度に投資する計画で、その中から企業が具体的な協業相手を絞り込むイメージだ。

 スカイプ発のベンチャー続々

 ブームに沸くエストニアだが、この国に早くから根を張るのはベンチャー企業だ。同国では、ベンチャー投資や起業家育成を手がけるMistletoe(ミスルトウ)の孫泰蔵社長(ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長の実弟)が現地の技術ベンチャーに投資し、存在感を示してきた。

 なかでも有名なのは、無料通話ソフトの先駆けのスカイプだ。米マイクロソフトによる買収後も「スカイプマフィア」と呼ばれる、スカイプ出身者が、次のベンチャーを育てるという好循環が生まれている。タクシー配車アプリのタクシファイやデリバリーロボットの自動配送サービスのスターシップ・テクノロジーズもスカイプ発ベンチャーだ。

 三井物産が2017年に出資した国際送金システムを手掛ける英トランスファーワイズ(ロンドン)もそのひとつ。「スカイプ」の立ち上げメンバー(ターベット・ヒンリクス氏)らが、英国から母国のエストニアへの国際送金をする際のコスト高に不満を抱き、事業化したサービスだ。

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