テクノロジー

「ノーベル賞」リチウムイオン電池 ATM、リキシャ…世界で用途拡大

 ノーベル化学賞に決まった旭化成の吉野彰氏が開発したリチウムイオン電池は多くの企業が商品化し、用途を広げてきた。インドではパナソニックが中心となり、現金自動預払機(ATM)や三輪タクシー「オートリキシャ」の動力に活用している。

 パナソニックは主要顧客である米電気自動車(EV)メーカーのテスラ向けにリチウムイオン電池を生産する傍ら、インドでATMを手掛ける企業に2016年からこの電池を売る。電気の供給が不安定な地域を中心に、既に約2000台に採用された。

 庶民の足となっているオートリキシャの電動化にも一役買う。スマートフォンで電池の減りが確認できるようにし、充電の効率を高める実験を首都ニューデリーなどで12月まで行っている。

 村田製作所は、1991年に世界で初めてリチウムイオン電池を実用化したソニーの工場(福島県郡山市)を2017年に引き継ぎ、生産に力を入れてきた。

 家庭用電力の固定価格買い取り制度(FIT)の期間が終了するため、電気を売るより自宅で電力をためて自家消費する人が増えるとみて、家庭用蓄電システムの販売を強化。蓄電池などエネルギー関連事業を収益の柱の一つに育てる方針だ。

 旭化成は、リチウムイオン電池の主要材料「セパレータ」の年間生産能力を25年ごろに現状の約4倍の約30億平方メートルに増やす計画を掲げている。

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