経済インサイド

業界の常識に反しペットボトル紅茶が売れた 今夏の“異変”を分析 (1/2ページ)

 国内ペットボトル飲料市場で今夏、ちょっとした異変が起きた。気温が上がる夏場に販売数量が落ちるミルクティーを筆頭に、ストレートティーやフルーツティーなど、ペットボトル紅茶が健闘したのだ。その背景にあったのは、大人世代の健康志向に寄り添う味づくりと、暑さが長続きしなかった夏の不調、そして国内を席巻する“アイツ”の存在とみられている。

 ペットボトル紅茶市場を牽引するキリンビバレッジの「キリン 午後の紅茶」ブランドの販売数量は、今年上半期(1~6月)に過去最高の2590万ケース(1ケースは500ミリリットル入りペットボトルで24本換算)を記録していたが、その勢いは夏も止まらなかった。7月は前年同月比5%増、8月も14%増と前年実績を上回った。3月に投入した「ザ・マイスターズ ミルクティー」が、8月下旬に当初予定の3倍を上回る累計販売4200万本を突破したことに加え、「おいしい無糖」も支持を集めたことも寄与したという。

 この2商品に共通するのが「甘くない紅茶」だ。午後ティーの基幹3商品は10代若年層が支持する「甘い紅茶」なのに対し、「ザ・マイスターズ ミルクティー」は微糖かつ本格的な紅茶の味わいを実現したことで、健康志向の30代、40代の女性をリピート買いを促た。「おいしい無糖」も、緑茶など無糖系を好む人をがっちり抱え込んだ。

 サントリー食品インターナショナルが「想定以上の売れ行き」と言うのが、3月発売の「クラフトボスTEA ノンシュガー」と7月発売の「クラフトボス ミルクティー」。2商品合わせて1億本を売り上げた。業界の常識とされる夏場に売れないミルクティーを7月に投入したが、すっきりゴクゴク飲める「クラフトボス」ブランド特長が支持されたとみられる。

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