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「3次元地図」車10社と地図会社が出資 共同技術で手放し運転実現

 高速道路を手放しで走行できる日産自動車のセダン「スカイライン」が9月に発売された。その最新技術を陰で支えるのが、オールジャパンで開発した高精度の3次元地図だ。高度な自動運転に欠かせない基盤技術とされており、今後この地図を搭載した車が各社から発売される見通しだ。

 3次元地図は、国内の自動車10社と、ゼンリンなどの地図会社が出資する「ダイナミックマップ基盤」(東京)が開発した。通常のカーナビの地図と違い、車線の幅や勾配、道路標識などさまざまなデータが盛り込まれている。スカイラインは、この地図を内蔵した初めての車だ。

 地図には車線の中央がどこにあるのかというデータも記録されている。車に搭載した衛星利用測位システム(GPS)やカメラなどの情報と組み合わせることで、スカイラインは「車線の真ん中を数センチの誤差で走行できる」(日産の担当者)。

 自動運転の技術開発では各社がしのぎを削っているが、個別に地図を作製するのはコストが重いため、協力する形を整えた。ダイナミックマップ基盤が2017年から国内の高速道路と有料道路の計測を本格的に始め、今年3月に約3万キロ分が完成。各社が地図を利用できるようになった。

 将来的には範囲を一般道に広げることや、渋滞や事故などの刻一刻と変わる情報を反映することも検討されている。

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