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睡眠改善 ITなど活用の「スリープテック」採用増加

 データ基に助言、安眠促進衣料も

 睡眠の質に関心が高まる中で、ITなどを活用して眠りを改善する「スリープテック」が広がっている。センサーやアプリを利用し、睡眠をデータ化してアドバイスするサービスや、特殊な素材を使い安眠を促す機能性ウエアなどが登場している。

 「寝入った直後の睡眠が浅いですね。寝る前にスマートフォンを見るのは控えた方が良いですね」。寝具大手西川が運営する「&Free 有楽町マルイ店」(東京)にある「ねむりの相談所」。店長でスリープマスターの竹内由紀子さんはパソコン画面のグラフを見ながら、訪れた女性会社員に話していた。

 西川は2017年、コイン型の活動量計を使って睡眠の質を解析する技術を富士通と共同で開発した。1~2週間身に着けて、日中と睡眠時の体の動きなどを測定。運動や飲酒、寝る前の行動など生活習慣についてもヒアリングをして、睡眠の指導をする。

 社内の資格を得たスタッフが全国約30店で相談に応じる。有楽町マルイ店には月に20~30人が来店。「よく寝ているはずなのに日中眠くなる。自分の睡眠の質をデータで知りたいという人が最近増えています」と竹内さんは話す。

 企業向けに社員の眠りについての研修を実施しているのはベンチャーのニューロスペース(東京)。過去数年間で数十社、1万人以上の社員を対象に、睡眠障害などのデータを収集。このデータを基に睡眠改善プログラム「リー・ビズ」を開発した。

 専用のセンサーを身に着け、睡眠時の心拍数や呼吸などをアプリが解析。一人一人に合った改善法を提案できるという。小林孝徳社長は「蓄積したデータを使ってさまざまな原因の睡眠障害に対応できる」と話す。

 女性用アパレル縫製大手、小島衣料(岐阜市)の子会社HLコーポレーション(東京)は9月、一般医療機器のウエア「リフランス」を発売。7種類の粒子状の天然鉱石をコーティングした素材を使っており、鉱石が出す遠赤外線が筋肉の緊張をほぐし血流を促進することで安眠に導く。

 3重ガーゼ素材のパジャマ(2万4200~2万5300円)や、綿100%の素材を加工して着心地にこだわったTシャツ(1万1000円)など。小島衣料の石黒崇社長は「将来は大手アパレル向けのOEM(相手先ブランドによる生産)にも乗り出したい」と話している。

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