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新品種開発でダリア人気拡大中 秋田県、出荷額全国1位目指す

 冠婚葬祭や贈答品に欠かせない生花の中で、華やかに咲くダリアの人気が高まっている。国内で流通する品種の7割超を開発したのが秋田市の育種家、鷲沢幸治さん(72)で、秋田県は鷲沢さんの協力を得てオリジナル品種「NAMAHAGE(ナマハゲ)ダリア」を開発。都道府県別出荷額で1位を目指す。

 鷲沢さんは40歳で船舶の機関士からダリア農家に転身。「大正~昭和初期の流行後に低迷していたダリア人気を復活させたい」との思いから品種改良に尽力した。生産者の指導にも熱心で、地元の信頼は厚い。ダリアの魅力を「色や大きさ、形が豊富で飽きない。万華鏡のように千差万別」と表現する。

 東京・大田市場の卸売会社「大田花き」によると、ダリアの市場規模は年々拡大し、20年ほど前に約600万円だった売上高は2015年には約3億5000万円と急成長。葬儀用の需要が伸びているほか、ホームセンターやスーパーでの取り扱いも増えているという。

 秋田県は、16年産実績で作付面積(1054アール)と生産者数(105戸)が既に全国1位。ただ出荷額(1億897万円)はトップの長野県の半分程度で、高知、北海道、山形に次ぐ5位にとどまる。

 NAMAHAGEダリアの普及に向け、県はアイドルグループのイベントにあやかった「選抜総選挙」を大田市場で実施。花びらの色や形などトレンドを知る市場の目利きが投票し、高評価の花が翌年市場にデビューする仕組みだ。11年に始めてから、昨年選ばれた「8期生」までで33品種が誕生した。

 秋田県は雪が降る冬季に出荷量が落ちるため、17年から宮崎県との「リレー出荷」にも取り組んでいる。冬から春にかけてNAMAHAGEシリーズを宮崎で栽培することで、通年出荷が可能になった。リレー分は秋田の出荷額に計上できないが、常に流通させることで人気を保つ狙いだ。

 秋田県の農業はコメに大きく依存してきたため、生産物の多様化が急務だ。県園芸振興課の高橋宏彰副主幹は「ダリア栽培は驚くほどのペースで成長している。全国トップの背中は見えてきた」と意気込む。

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