テクノロジー

くるくる回って40年余 さらば「字幕回転式」行き先表示器

 駅で列車の行き先などを知らせるためにフィルムを回転させ表示する昔ながらの、関西私鉄大手では最後の1台だった「字幕回転式発車標」が31日未明、廃止される。近畿日本鉄道の長野線・河内長野駅(大阪府河内長野市)に設置された発車標で、新型の液晶ディスプレー式に置き換えられ、約40年の役割を終える。

 河内長野駅にある発車標は、昭和51年10月に設置された。当時、駅の発車標といえば、複数の行き先を印刷したビニールフィルムを回転して表示する字幕回転式が多かった。列車の本数が増え、表示する早さも求められるようになると、薄い板がパタパタと回る「フラップ式」が普及し、今ではほとんどの駅で液晶ディスプレー式へと置き換わっている。

 一方、河内長野駅は停車する列車の種類が限られており、フィルムを回す頻度が少ないため、長い間劣化を免れ活躍してきたという。しかし近年はフィルムが切れ、テープで補強する必要が生まれるなど老朽化が目立つようになり、新型に切り替えることが決まった。

 近鉄は字幕回転式の引退に合わせた記念台紙付き入場券を23日に販売したところ、準備した300枚が初日の午前中で完売となった。駅業務主任の吉永武司さん(47)は「約40年間、よく頑張ってくれたという思いです」と振り返った。

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