遊技産業の視点 Weekly View

 □ぱちんこジャーナリスト・LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 ■ゲーム性を拡大した遊技機 今春ホール導入へ

 昨年は、ぱちんこ、パチスロともに現行規則下では珍しくそろって規制緩和となった年末となっている。簡単に概要だけここで触れてみよう。

 ぱちんこは「時短」とか「電サポ」と呼ばれる状態がある。これは専用の電チュー等が開放しやすくなっており玉が減らずにスタートが回せる状態だ。この時短は従来、大当たり終了後「のみ」発動可であった。ところがこれが規定回転数到達後や特定図柄そろい後にも発動可となる。この規制緩和で遊技客の稼働が上がることが期待されている。

 メーカー組合である日本遊技機工業組合は、内規で総量規制(総獲得球数期待値規制)を敷いており、その数値に変動はない。このため、いわゆる射幸性について拡大するものではなく、むしろのめり込み対策ということで緩和を警察庁に要望し容認してもらった。長い間大当たりをしなかった場合に玉が減らない区間が発生することがその根拠となっている。

 パチスロは主にゲーム性の緩和の3項目で、これを6.1号機と呼んでいる(従来までは6.0号機)。遊技上の抽せんペナルティーや疑似遊技、ビデオリール演出などの緩和となった。

 なお、ペナルティーについてはそのペナルティー状態を次遊技以降に持ちこせない当該ゲームということになっており、公正という観点から風営法施行規則上の規定に抵触することもない。これによって、ホールの売り上げが向上することが期待されている。

 ぱちんこの緩和対応機は今年4月以降に新規納品設置可となっており、パチスロの緩和対応機は特に期間制限はない。いずれも型式試験申請は始まっており、ともに今年の春以降、新台としてたくさんリリースされていく見込みだ。

 ぱちんこホールは旧規則機を向こう1年弱の間に総撤去しなければならない。これは法的義務である。このため現行規則機の緩和は経過措置入替の促進を図る意味でも重要だ。

 あとは型式試験をクリアするという部分のみ。販売台数の落ち込みを回復させることができるか注目だ。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。

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