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Jトラスト 持続的成長へ愚直に取り組む

 Jトラスト社長・江口讓二さん(52)

 --3月26日開催の定時株主総会後の取締役会で代表取締役社長に就任した

 「株式の4割を持つオーナーの藤澤信義前代表取締役社長(現取締役会長)のような天才的ひらめき、千葉信育代表取締役副社長のようなあふれるリーダーシップを持ち合わせていない。しかし7年半の韓国事業を通じ、目の前の課題に一つ一つ真摯(しんし)に取り組めば結果はおのずとついてくると確信した。『やりたい』意欲が強い社員が仕事を円滑に進められるようにするのが私の仕事だ」

 --社長交代を言われたときの思いは

 「本来なら千葉氏の仕事だが、今はインドネシアの事業基盤整備に注力しており難しい。私は直前まで韓国のJT親愛貯蓄銀行首席副社長で本体の役員でもない。かといって、ごぼう抜きでも抜擢(ばってき)でもない。年齢は私の方が2歳上なので世代交代でもない。2019年12月期は最終赤字だが、営業損益は黒字に転換した。道筋が見えたので安定志向でしっかり着実に取り組み、利益を生んでいく態勢を整える」

 --攻めから守りに転換する

 「事業拡大路線のオーナーから、持続的成長のための問題点や課題を一つ一つ愚直につぶしていく私に代わるので、とまどう社員も多いはずだ。だが絶対的な地位のオーナーとの立場の違いを生かして、社員との情報交換を積極的に行っていく。社長交代で印象が変わるきっかけになればいい」

 --オーナーとの距離感が重要になる

 「これまでもスタート地点や過程が違ってもゴールは同じだった。必要な合意形成を常に取りながら、意見が合わなくても与えられた権限でやり抜く。社員に責任転嫁はしない。悔いが残るからだ。着実に取り組むことで結果は出てくる」

【プロフィル】江口讓二

 えぐち・じょうじ 1990年東京リース(現東京センチュリー)入社。東京スター銀行などを経て2012年親愛貯蓄銀行(現JT親愛貯蓄銀行)に入り、19年4月首席副社長。20年3月から現職。広島市出身。

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