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AIトラックで燃費25%向上 西濃運輸、道路記憶で勾配を予想

 温室効果ガスの排出削減が社会的な目標となる中、西濃運輸(岐阜県大垣市)は燃費が従来より25%向上する人工知能(AI)搭載の大型ハイブリッドトラックの導入を進めている。経路の勾配などを予想し、走行を補助する電池を最適に使用することで燃費が向上した。二酸化炭素(CO2)の排出量も削減できる。

 AIは坂道や起伏など、一度走った道路の特徴を記憶し、100キロ先まで勾配を先読みする。下り坂で蓄電し、平地では主にためた電気を使って走る。登坂時はエンジンで走り、電気で補助する。

 2020年4~10月の平均で、燃費が軽油1リットル当たり5.5キロと、同じ総重量の車両より25%向上。1台当たりのCO2排出量は1カ月で約205キロ削減できた。

 ただ、一般的なエンジンのみで動くトラックに比べて価格が30~40%高いという。

 西濃運輸は19年9月から大垣市-山口市間の運送に10トンのAIトラックを導入。その後、滋賀県湖南市と東京の区間など計4台取り入れた。今後順次拡大していく予定だ。

 環境負荷の削減をさらに進めるため、ディーゼルエンジンを積まず、完全に電気や水素だけで走るトラックの活用も検討しているという。同社は「物流業界はCO2の排出量が多く、長年課題と考えていた。少しでも環境保全に貢献できれば」としている。

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