「シン・ゴジラ」で第2形態のモチーフの一つ 深海生物ラブカの生態解明に挑む (1/2ページ)

東海大学海洋科学博物館で公開されたラブカの赤ちゃん(同館提供)
東海大学海洋科学博物館で公開されたラブカの赤ちゃん(同館提供)【拡大】

  • ラブカの標本について説明する山田一幸さん=東海大学海洋科学博物館(静岡市清水区三保)

 細長い体に大きな口、ぎょろりとした目-。サメの仲間の深海生物「ラブカ」だ。昨年公開された映画「シン・ゴジラ」で、ゴジラの第2形態のモチーフの一つとされ話題を呼んだ。謎の多いその生態を解明して展示につなげようと、静岡市の東海大学海洋科学博物館が研究を進めている。

 「ラブカ研究プロジェクト」は平成28年4月からスタート。東海大海洋学部の卒業生が副館長を務めるアクアマリンふくしま(福島県いわき市)との共同研究だ。

 体長150センチほどになるラブカは、三つまたの鋭い歯などサメの祖先に似た特徴を持つため「生きた化石」とも呼ばれる。イカなどを餌にしており、卵の殻が割れて赤ちゃんが約60センチになるまで、子宮の中で3年以上育てることが分かっている。

 500メートルより深海にいて目撃例が少なく、詳しい生息場所は不明だ。東海大博物館では、駿河湾で行われるサクラエビ漁でまれに網にかかるラブカを漁師から提供してもらっている。成体は深海との圧力差ですぐ死ぬが、子宮の中の赤ちゃんなら圧力に慣れさせることができるとみて、飼育に挑戦する。

 同博物館の学芸員、山田一幸さん(40)は「目標は1年以上の長期展示。そのためには生息環境や生態の調査が不可欠だ」と話す。アクアマリンと水温や照明を変えて、適切な環境を調べている。

ラブカを赤ちゃんの状態から飼育するのは世界初