高性能センサーで森林と草原識別…衛星「しきさい」、温暖化の予測精度向上に貢献 (1/2ページ)

公開された観測衛星「しきさい」=11月14日、鹿児島県の種子島宇宙センター
公開された観測衛星「しきさい」=11月14日、鹿児島県の種子島宇宙センター【拡大】

  • 観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を載せ、打ち上げられるH2Aロケット37号機=23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センター
  • 観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を載せ、上昇するH2Aロケット37号機=23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センター
  • 鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる、観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機=23日午前10時26分
  • 観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を載せ、打ち上げられるH2Aロケット37号機=23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センター

 打ち上げに成功した気候変動観測衛星「しきさい」は、地球温暖化の正確な予測の鍵を握る衛星として注目されている。

 温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」は、産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える目標を掲げている。だが国連が予測する今世紀中の世界の平均気温の上昇幅は、最悪のケースで2.6~4.8度と大きな誤差があり、有効な対策を議論する上で予測の精度向上が求められている。

 誤差の主因は大気中のちりや雲だ。日射を遮ることで温暖化を抑えているが、どの程度の効果を持つのか分かっていない。また、植物は種類によって二酸化炭素の吸収量が異なり、その分布や変化が温暖化にどう影響するのかも解明されていない。

 こうした課題を解決するため、しきさいは高性能の光センサーで地球を観測。従来の衛星では困難だった森林と草原の識別などが可能で、大気や地上、海洋で温暖化の影響を詳しく探る。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発・打ち上げに322億円を投じた。