枯死した?天然記念物のブドウハゼ 高校生が原木発見 和歌山県は再指定目指す 和ろうそく原料 (1/2ページ)

ブドウハゼの研究を行うりら創造芸術高校の生徒ら=和歌山県紀美野町
ブドウハゼの研究を行うりら創造芸術高校の生徒ら=和歌山県紀美野町【拡大】

  • ブドウハゼの原木とみられる木。地元の高校生らが発見した=和歌山県紀美野町

 和ろうそくなどの原料となるウルシ科の樹木「ハゼノキ」の一つで和歌山県発祥の「ブドウハゼ」の原木とみられる木が、同県中部の紀美野町で見つかっていたことが20日、分かった。原木は、かつて県の天然記念物として指定されていたが、昭和30年ごろに枯死したとされていた。地元の高校生たちが発見し、県は年輪調査などを経て、天然記念物への再指定も目指す。

 発見されたのは、同町内北西部の松瀬地区。平成27年からフィールドワークとしてブドウハゼの調査を実施している同町のりら創造芸術高校の生徒たちが地域住民への聞き取りをしたところ、枯死したと伝わる原木について、「存在を忘れられただけで、今も竹やぶの中に残っている」との証言を得て捜索。険しい竹やぶの中で、幹回り約158センチのブドウハゼの木が見つかった。同校1年の横田沙羽子さん(16)と三木明音さん(16)は「資料とした昔の写真と照らし合わせると、木の形状や背景にある山の稜線(りょうせん)の角度などがそっくり。感動した瞬間でした」と振り返る。

 現地調査を行った県海草振興局林務課によると、原木の可能性が高い。県では今後、年輪やDNAを調べ、原木と裏付けられた場合は天然記念物の再指定も目指すという。