スパコン不正受給、広がる波紋 「どんな審査したのか」 業界関係者、助成基準を疑問視 (1/2ページ)

スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」が入居するビル=5日午前、東京都千代田区
スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」が入居するビル=5日午前、東京都千代田区【拡大】

  • ベンチャー企業「ペジーコンピューティング」に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官=5日午前10時21分、東京都千代田区

  スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業をめぐる国の助成金不正受給事件で、別の助成金も詐取したとして「PEZY Computing(ペジー・コンピューティング)」(東京都千代田区)社長の斉藤元章被告=詐欺罪で起訴=が4日に再逮捕された。斉藤容疑者が経営に携わっていたスーパーコンピューター関連会社には、立件された助成金を含め、これまでに国から計約100億円の資金投入が決まっていた。業界内では、助成金の審査基準を疑問視する声も出ている。

 斉藤容疑者が「PEZY Computing」を設立したのは平成22年1月。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が最初の助成金採択を決定したのは、設立からわずか半年後の7月だった。

 その後29年度までに5事業で総額約35億円の助成金をNEDOから受けたほか、関連会社にも数億円の助成金が支払われている。さらに文部科学省所管の科学技術振興機構(JST)から約60億円の無利子融資が認められ、すでに約52億円が融資されている。

 NEDOの助成金をめぐっては、過去にも同様の手口の不正受給が相次いでいる。スパコン業界の関係者は「NEDOの審査基準はハードルが高いと思っていたが、ペジー社にはポンポンと助成金を出していた。いったいどんな審査をしたのか」と疑問視する。

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