商工中金問題 完全民営化の提言に世耕経産相「真摯に受け止め」

 世耕弘成経済産業相は5日の閣議後の記者会見で、不正融資が発覚した商工中金の在り方を検討する政府の有識者検討会が3~5年後の完全民営化を目指すよう提言する方向性を固めたことについて、「議論を頂いた結果としてそういう方向性が出るのであれば、経産省としても真摯(しんし)に受け止めて対応する必要がある」との考え方を示した。

 一方、「現時点で何か取りまとめの方向性が決まっているとは聞いていない。ゼロベースで議論を頂き、その結果を解体的出直しにしっかり反映したい」と述べ、近く出される検討会の取りまとめ内容に対して含みを持たせた。

 検討会は昨年末の会合で中間的な意見集約を目指したが、完全民営化の時期などに反対意見が出てまとめられなかった。完全民営化は法律で定められているが、法改正で何度も延期されて事実上の棚上げ状態となっている。経産省内には完全民営化に慎重な意見が強い。