移民制度案2段階分離示唆 米大統領、膠着状態打破へ対象絞る

移民制度をめぐり共和、民主両党の幹部議員と協議するトランプ米大統領(中央)=9日、ホワイトハウス(AP)
移民制度をめぐり共和、民主両党の幹部議員と協議するトランプ米大統領(中央)=9日、ホワイトハウス(AP)【拡大】

 トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスで共和・民主両党議員と55分にわたる異例の協議を行った。この中で、論議を呼んでいる移民制度案を2段階に分けて、幼少期に親に連れられ米国に入国した不法移民の若者「ドリーマー」の保護と、メキシコ国境の壁建設など国境管理強化の議論を優先し、より包括的な制度改革は後回しとする方針を示唆した。

 暫定予算が失効する19日が迫るなか、トランプ大統領が示唆した議論の対象を絞るやり方は、歳出などをめぐる合意を阻んできた膠着(こうちゃく)状態を打破するのに寄与する可能性がある。

 ホワイトハウスでの協議は当初、非公開の予定だったが、結局は記者団同席で行われ、トランプ大統領は議員らがどのような内容の案で合意しようと署名するつもりだと述べた。

 トランプ大統領は、オバマ前政権が導入したドリーマーの在留を認める措置(DACA)の代替案のほか、国境管理強化、移民における家族優先の制限、移民多様化ビザ抽選制度の廃止ないし制限を盛り込んだ法案を支持するだろうと語った。DACAは今年3月に撤廃される。

 シューマー民主党上院院内総務は大統領との会合後、「大統領の発言に勇気付けられた」とした上で、「細部の調整が大変だろう」と発言。国境管理強化では共和・民主両党が合意可能だと自信を持っているが、政府機関閉鎖を回避するために19日までに議会を通過させる必要のある予算法案にこれを盛り込むべきだという自分の考えは変わりないと述べた。(ブルームバーグ Laura Litvan、Anna Edgerton)