合格お守りに発がん性物質「結晶性シリカ」、神戸電鉄が確認せず配布

合格祈願のお守りとして神戸電鉄が配った滑り防止用の砂
合格祈願のお守りとして神戸電鉄が配った滑り防止用の砂【拡大】

 神戸電鉄(神戸市兵庫区)が今月9日、受験生を応援する合格祈願のお守りとして、神戸市内などの5駅で配布した車輪の滑りを防止するためレールにまく砂に、発がん性がある「結晶性シリカ」の成分がわずかに含まれていることが11日、同社への取材で分かった。

 神戸電鉄は同様の問題が今月、JR西日本などで発覚し配布中止になったことを把握していたが、確認せず「楽しみにしている受験生がいる」としてそのまま配った。配る際は「袋を開けないで」と呼び掛けたという。

 担当者は「長期間、大量に吸引しなければ健康上の問題はないが、心配な場合は廃棄してほしい」と話している。

 神戸電鉄によると、配布されたのは「落ちない・すべらない砂」と名付けたお守りで、ビニールの袋に詰められている。この企画は平成28年から始め、今年は計約900個を配ったという。同社は外部からの指摘を受け10日、製造業者に確認した。